最近まで誰もがフェイスブックがユーザー基盤を拡大し続けられるのかどうかを憂慮していた。今はその基盤を維持するコストの方が一段と懸念かもしれない。2018年にに付きまとわれたことを受け、フェイスブックは現在、より多くの時間と資金をに投じている。同社のデービッド・ウェーナー最高財務責任者(CFO)は26日、投資家カンファレンスでプレゼーテンションを行い、プライバシー対策の次のステップは「履歴消去」機能だと説明。年後半には導入する見通しを明らかにした。しかし、この機能はフェイスブックのユーザー基盤の成長と維持に役立つ可能性はあるものの、同社は金銭的な代償を伴うことも認めた。フェイスブックは2007年から広告で利益を上げている。広告収入伸び率は急伸を続け、昨年は38%増の550億ドル(6兆1000億円)となった。しかし、広告事業は増え続けるユーザーデータ履歴に依存しており、それを利用して広告のターゲットを効果的に絞っている。ウェーナー氏は26日のプレゼンで「履歴消去」機能がそうしたターゲットの絞り込みに影響することを認めた。フェイスブック株はの発表以降10%上昇していたが、26日午後のプレゼン後に約2%下落した。