世界の注目を集めた米朝首脳会談は物別れで突然の幕切れとなったが、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は1日、同じ共産党国のベトナムから熱烈な歓迎を受け、両国の絆を深めた。米朝協議の行き詰まりにより、今後の対話プロセスには不透明感が生じたが、正恩氏はこれまでの過程で、世界の外交舞台でデビューを果たすことができた。正恩氏は過去1年に、ドナルド・トランプ米大統領、中国の習近平国家主席と会談。観光名所を回ったシンガポールではセルフィー(自撮り)撮影に応じ、ベトナムでの米朝首脳会談では、欧米の記者からの質問に初めて答えた。1日には、ベトナムのグエン・フー・チョン共産党書記長兼国家主席と会談。軍楽隊や儀仗(ぎじょう)兵、ベトナムと北朝鮮の国旗を振る子供らの出迎えを受けた。正恩氏は「ベトナムの同志」の「多大なる誠意」と歓待に感謝すると述べた。
正恩氏、ベトナムに謝意 米朝会談巡る北朝鮮報道は冷静
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