旭日旗Photo:iStock/gettyimages

――筆者のロバート・カプラン氏はユーラシア・グループのグローバルマクロ担当マネジングディレクター。最新の著作は「The Return of Marco Polo’s World: War, Strategy, and American Interests in the Twenty-First Century」

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 米国と中国は、今後何十年にもわたり世界の地政学を決定付けるかもしれない持久戦を始めた。それは、アジアの安定を支える日米同盟の重要性をかつてなく高めている。朝鮮半島での米国のプレゼンスを損なういかなる状況も、日本にとって、ひいてはアジア全域にとって痛手となることをドナルド・トランプ米大統領は認識すべきだ。

 日本は米国にとって、アジアの同盟諸国の中で際立った存在だ。韓国は北朝鮮の脅威にさらされており、中国からの圧力を極めて受けやすい。フィリピンは統治がうまくいっておらず、制度的にも脆弱(ぜいじゃく)だ。オーストラリアはアングロスフィア(米英と同様の価値観を持つ国)だが、人口わずか2500万人に過ぎず、軍事的・経済的影響力は限られる。ベトナムは民主主義国ではなく、日本のような米国との歴史的つながりに欠ける。