女性客向けサービスの試行錯誤
おそ松さんやベルばらの台も登場

 では、現場では具体的にどのようなことを行っているのか。

「パチンコ店では、女性が来店しやすくなるようにサービスの充実を図りました。例えば、ブランケットの貸し出しや、コットンやマスクなどのアメニティグッズをたくさんトイレに設置しました。また、タバコが苦手な人が多いことから、消臭スプレーやクリーンルームを設置したり、分煙、または禁煙にしたりするパチンコ店も出てきました」(同)

 ホールによっては、ネイル、占い、足湯など、女性が好きそうな独自のサービスを行っているところもある。ただし、普段からパチンコをやる常連の女性は、このようなサービスをあまり求めてはいないようだ。

「彼女たちにとって大事なのは、勝てるかどうか。結局、男性と同じで出玉がすべてなんです。煙が充満していてタバコ臭くなっても、出る店であれば来店します。実際に、クリーンルームはほとんど使われているところを見ませんよ」(同)

 現状、パチンコ店の対策ではあまり効果が出ていないようだが、では、パチンコ台を開発・販売するパチンコ・パチスロメーカーは女性客獲得のために、どのようなアプローチをしているのか。

「パチンコ・パチスロ台はアニメや漫画とタイアップすることが多かったのですが、多くは『北斗の拳』や『花の慶次』のような男性向けのコンテンツです。しかし、根強い女性ファンがいるコンテンツにも手を出し始めました。去年であれば、社会現象にもなったアニメ『おそ松さん』のパチスロ・パチンコ台、今年2月にもメーカーは人気少女漫画『ベルサイユのばら』のパチンコ台を出しています」(同)

 他にも女性客向けのタイアップ機種としては、女性向け恋愛ゲーム『薄桜鬼(はくおうき)』やドラマ『美男(イケメン)ですね』といったパチンコ台もある。多くのメーカーが女性客に向けた台の開発に精を出しているわけだが、そんな努力もむなしく、これまた女性客を増やすまでには至っていないという。

「そもそもそういった台は、製造台数が少ないので、あまり多くは出回っていないんですよ。ホールに置いてあってもバラエティコーナーに1台あるかどうかぐらいなので、打てる機会も少ない。目の付け所は悪くないと思いますが、これではあまり意味がありませんね」(同)