リーフのカタログスペック的には、300kmくらい走れそうな気がしますが、実際のプロの自動車ライターのレポートを見ると、「浜松の手前で一度充電が必要」という意見もあるようです。「それくらい、途中で30分ほど充電休憩して、うなぎでも食べたらいいんじゃない?」という意見もあるとは思いますが、それはケースバイケース。場合によっては、深夜のドライブでノンストップで実家に着きたいような場合に、この航続距離は不安です。まずはそうした理由から、リーフは私の候補から外れることになりました。

EVは電機製品のように
陳腐化が激しいのではないか

 しかし、たとえその基準がクリアされたとしても、たぶん今回、私はリーフを買わなかったと思うのです。それが2つ目の理由で、「電気自動車は電機製品だから、今後他の電機製品のように、その価値は陳腐化していくだろう」という危惧です。

 実は、地球温暖化を食い止めるためのパリ協定によって、2020年代末までにガソリン車は世界から消えていくことが、世界経済の既定路線になっています。この方向に向けてしっかりと政策の舵を切っているのは主に欧州ですが、意外なことに大気汚染に悩む中国も、諸手を挙げてこの方向に賛成しています。ガソリン車の発売を継続したいのは産油国のアメリカと、そしてたぶん日本だけ。いずれにしても世界では、電気自動車の時代がこれから確実にやって来ます。

 そうなると問題は、これから発売される電気自動車は、現在販売されている電気自動車の課題を毎年のようにクリアし、その性能を上げて行くだろうということです。たとえば5年後、下取りに出すときに、今販売されている最新の電気自動車はバッテリー性能の面でかなり時代遅れになっていることが考えられます。

 電気自動車だけに限った課題ではないかもしれませんが、現在売られている国産車に関して言うと、私個人としてはもう1つ不満があります。あくまで個人的な好みですが、私はいくつかの自動車メーカーのオートクルーズコントロール(運転支援システム)時のハンドルさばきに、いまひとつしっくり来ていません。

 今、自動車会社は各社ともレベル2の自動運転技術を導入しています。高速道路で前のレーンを走行する車に自動的に付いて行くクルーズコントロール技術は、大手各社がその性能を競っています。メーカー間でまだ技術に差があるなか、あくまで感触ですが、私は複数のメーカーの首都高でのハンドル操作があまり好きではありません。これは個人的な感想です。