ドイツの電気自動車の充電施設
ドイツの電気自動車の充電施設 Photo:PIXTA

充電施設が決定的に不足
電気自動車は非現実的と報告

「聞いてないよ~」

 そんな悲嘆の声が、欧州各国から聞こえてきそうだ。理由は7月5日、欧州自動車工業会(ACEA)が「電気自動車(EV)の普及にあたっては、充電施設が決定的に不足している。なおかつ、現在のところ、充電設備は一部の国に集中している」と指摘したのである。つまり、電気自動車を内燃機関を搭載したクルマと同じように利用するには、非常に厳しい状況だとまとめた。

 この報告は7月半ばから開催される“将来のCO2対策をどう進めるか”という会議の直前に明らかにされたもの。自動車産業の立場からは、電気自動車の普及に懐疑的である、と宣言したようなかたちだ。

 英国とフランスなどは「ガソリン車やディーゼル車を販売禁止にして、電気自動車にエネルギーチェンジする」と発表している。内燃機関から電気自動車へという枠組みの変化と、インターネットとクルマのコンビネーションという技術革新の中で、自動車産業はターニングポイントを迎えている。ところが、電気自動車は非現実的、というのである。