決算書では表れない数値=計数も大事

 しかしながら、会社の数字はそれだけにとどまりません。

 会社の数字の範囲は、会社で取り扱っているすべての数字が対象となります。その中には当然ですが、決算書には出てこない数字も含まれます。

 その代表例が計数と呼ばれるものです。

 計数とは、計算して得られる数値のことです。計数には、以下のようにさまざまなものがあります。

 顧客件数、顧客単価、商品アイテム数、商品単価、従業員数、1人あたりの生産性や収益性、昨年度対比や目標対比による達成率、成長率、原価の廃棄ロス、歩留り、時間単位での評価などなど。

 計数には、会社の購買・製造・営業・マーケティング・管理など、各業務活動で出てくる様々な数字が含まれます。どれも業務活動の効果を測定する意味で重要な数値です。

 このように、会社の数字=決算書ではなく、会社の数字≧決算書であるという認識を持っていただくことが、会社の数字を理解する第一歩です。