ビジネスマンのイラストPhoto:SUNNY/WAHA/amanaimages

『週刊ダイヤモンド』3月16日号の第1特集は「最新ビジネス教養を語り合う エリート英語」です。英語でのビジネスメール・電話・商談は何とかこなせるものの、商談後の食事では、多岐にわたる話題に付いていけず冷や汗をかく――。そんな中級英語レベルのビジネスパーソンに英語雑談力を養うため、三井物産には海外赴任を控えた社員向けに「スパルタ英語スピーチ道場」という研修を実施しています。参加者は渡航を前に、ひたすら即興で英語を話すのです。(本記事は特集からの抜粋です)

 お題が出されると10分の時間を与えられる。その間にチームで助け合って準備し、英語でスピーチ。次のお題は準備時間を8分に短縮。その次は6分、次は4分、2分、1分と縮まっていき、最後は30秒で考えて披露してみせる。

 これは三井物産社員向けのオリジナル研修として6年前から実施しているものだ。対象は3ヵ月以内に海外へ赴任する社員。間近の方が危機感もあって学習効果が高いからだ。赴任すれば、社内外で即興のスピーチをしたり、会食をしたりする機会が頻繁にある。もちろん言語は英語だ。

 海外駐在が当たり前の会社とはいえ、中級英語レベルの者もいる。故に研修の狙いは、スピーチを素早くできる技術を習得すると同時に、英語への自信を付けてちゅうちょせずに話せるようにすることだ(下図参照)。