どんより曇ったある日、アン・カーティスさんはステーションワゴンの後部座席にがらくたを積み込んだ。末娘の大学進学をきっかけに家を片づけたいカーティスさんは「コンドウに夢中」だと語る。「こんまり」として知られる片づけのカリスマ、近藤麻理恵氏のことだ。「ロフトや物置、ガレージを整理したくてたまらない」何年も使っていないゲームやくたびれたハンドバック、靴、装飾品、寝具などを積み、ロンドン郊外のギルフォードのリサイクルショップに行くと、汗にまみれ、いらいらした様子の年配の男性が現れた。「寄付の品を持ってきました」と笑顔で言うカーティスさんに男性はあきれ顔でこう言ったそうだ。「持ってこない人はいません」リサイクルショップで働く人々にとって、近藤氏はときめきをもたらす存在ではないようだ。
こんまり流の片づけ、中古品店はときめかず
持ち込まれる大量のがらくたに困惑、「ごみ捨て場ではない」との声も
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