日本はこれまで製造業の現場の熟練作業員を大切にしてきた歴史があり、日本のモノづくりの競争力の根源は、現場の熟練作業員の高い技能にあるといわれてきた。
新しいデジタル技術を導入した日本企業でも今のところは、雇用を増やした企業の方が多い。
だが人工知能(AI)を活用したIoTが広がれば、現場の熟練作業員の担っている作業の多くが早晩、AIに代替される時代がくる。
一方でデータエンジニアなど高スキルのエンジニアに対する企業の需要は増え、“二極化”が進む。
モノづくりが「独り勝ち」といわれるほど経済力を生み出しているドイツでも、二極化が深刻な社会問題化しつつある。
経営者がAIに代替を考える
「製造業の現場の作業員」
前回(2019年2月28日)の本コラム「IT投資で7年後になくなる仕事、失業者は外国人との職の奪い合いに」で、主に事務部門で働くオフィスワーカーの失業の問題を下記の「企業意識調査」をもとに分析した。