まだまだ続く
エボラ流行

 これまで、最初の流行の始まりのマバラコ、それに続くベニ、ブテンボ、それぞれの流行は、それぞれの場所で終息しているように見える。

 現在、最も流行しているのは、ブテンボ市の一部で治安の特に悪いカツアという地区である。いまだに、現場では保健省から派遣されているコンゴ人スタッフ、200人以上の国連機関をはじめとする外国人支援者が、必死に活動を続けているものの、エボラ症例数は相変わらず増え続けている。

 2月13日に保健省および国連をはじめとする開発パートナーが集まり、今後の対策の会議が行われた。今年の7月までに何とか流行を封じ込め、終わらせようという計画である。

 この会議での報告では、感染者の17%の追跡ができていないことが課題とされていた。実際、現在患者が増え続けているブテンボ、カツアの感染者の中で感染源がわかっているのは30%しかいない。残りの70%は誰から感染したのか、どこで感染したのかわからないため、これまで取ってきた感染接触者への予防接種は戦略として効果的ではない。

 今後の方策としても、これまで行ってきた、(1)迅速な感染疑い患者の発見、(2)検査による確認、(3)隔離しての治療、(4)感染者との接触者の確認と予防接種、(5)医療施設での感染防御、(6)コミュニティにおける啓発、(7)適切な埋葬、(8)心理社会的ケア、(9)国境対策を確実に行うことと、この地域の治安の悪さと住民の抵抗に対しての対応が必要になる。この3ヵ月間に必要な資金は8000億ドルと発表された。

 これまでは、現地のEOC(エボラ・オペレーション・センター)は、感染者数が多かったベニ市にあったが、北キブ州の首都・ゴマ市(人口100万以上、ベニ市から南へ240キロ)にEOCを移転することになった。理由としては、ベニ市での流行が終息に向かっていることと治安の悪いことである。1995年のルワンダ難民キャンプで有名なゴマ市は、ルワンダに隣接している、まだエボラ感染者例は出ていないが、ここでの流行が始まると、隣国のルワンダ等への感染拡大の可能性も高くなるといわれる地域の基幹都市であり、ここでの流行を起こさせないことが最も重要であり、早めの対策を実施していくことにより、さらなる拡大の防波堤にすることも目的である。毎朝7時30分から、ゴマ市とキンシャサ市を結んでの対策会議が開催されている。