カリフォルニア州マンテカ在住のダン・ドラーさん(47)はスマートフォンに邪魔される生活から一旦距離を置こうと、スマホをもう一台購入した。情報技術(IT)業界で働くドラーさんは今、平日は新たに購入した3.8インチの小型端末「Palm(パーム)」を持ち歩き、サムスンのギャラクシー・ノート9は自宅に置いている。ドラーさんはパームが「父親として生活する」ときに役に立つと話す。邪魔になりそうなものは少ない。大型のスマホがなければ「あの快楽をどうしても得たいと思うことはない」という。スマホ疲れを感じている消費者がスマホとの関係を見直しつつある。ネットに常時接続している高級端末から距離を置こうと、価格300~350ドル(約3万3300~3万8900円)の機能を絞ったシンプルなスマホを利用する人が増えている。