米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は13日、在任中の死刑執行を一時停止する行政命令に署名した。即座に賛否両論の声が上がり、反対派の有力検事は、重大事件については今後も死刑を求刑する姿勢を示している。州内の刑務所に収監されている死刑囚は737人で、全米の死刑囚の約25%を占める。今回の署名で死刑執行は猶予される。国内で死刑執行のペースが遅くなる中、ニューサム知事の署名は大きな意味を持つ。共和党の州議会議員などは、ニューサム知事の行政命令を批判。カリフォルニア州地区検事協会トップを務めたこともあるスティーブ・ワグスタフ氏は「ニューサム知事が市民の選択を無視したことに失望する」と述べた。