さらに、SNSで不適切な画像や動画をアップしてしまう未成年も後を絶たない(もちろん、成年も)。携帯電話というか、インターネットの問題ではあるが、早いうちにリテラシー教育をする必要があるという論調もあり、自分で判断できるようになるまでインターネットに近づかせないようにするべきなのか、幼いうちから徐々に慣れさせておくべきなのか悩む親もいる。

 SNSの問題の背景には、そもそも画像や動画をめぐる環境の変化がある。コンパクトカメラを持って出かけたのも今は昔。世はデジカメの時代になり、さらに最近ではデジカメを持っておらず、すべての写真をスマホで撮っている人も多いだろう。「写メ」という言葉が流行った時代はすでに懐かしく、スマホで撮影することがデフォルトになってきている。

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 筆者の世代は、子どものころの写真は紙焼きで印刷だった。いま見返してみると、経年変化で劣化している。しかし、逆にそれが懐かしさをそそるため、風情があるという見方もある。写真をモノとして保有することが少なくなった現在、将来自分の子どもの時の写真を振り返る時に、人間はどのように感じるのか。いまの子どもに聞いてみたいところである。

 ここで挙げた携帯電話、スマホの普及による「常識」の変化はごく一部である。よくなった部分もあれば、「これはどうなんだろう?」と思うこともあるだろう。携帯電話に限らず、デジタル機器は日々変化している。新元号の時代も新しい「常識」が生まれることだろう。

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(フリーライター 宮崎智之)