ビットコインは今、誕生から10年の歴史で最長のスランプに陥っている。そのため最も熱心な支持者でさえ、仮想通貨で世界中に破壊的影響力をもたらす夢を棚上げし、低迷期を耐えるべく倹約生活を余儀なくされている。仮想通貨が「冬の時代」に入った兆候はあちこちに見られる。熱狂的な高値に沸いた2017年から状況は一変した。19日のビットコイン価格は4000ドル(約44万6000円)をわずかに割り込む水準。2017年12月につけた最高値1万9800ドル付近から約80%も下落している。調査会社トレードブロックによると、仮想通貨の時価総額はピークの2018年1月から85%減少。米国最大手の仮想通貨取引所の売買高は15カ月連続で減少している。