完成度高い
新世代の6気筒

 この3リットルストレートシックスは2018年に発売されたばかりの新型ユニットだ。従来のV6に代わる新世代の6気筒である。「前後長の長い直6は衝突安全面で不利」という理由から、V6に切り替えられてから約20年の歳月が経つ。その間の技術の進歩によって復活した新世代ストレートシックスである。S400dに触れ、あらためて完全バランスの直6の素晴らしさを思い知った。

 ガソリンと共用の軽量アルミブロックを持つ、直6ディーゼル(340ps/71・4kg・m)の仕上がりは、完成度が高い。

 まず、始動やアイドリングストップ時の気になる振動と揺動が、ほとんど感じられない。静かで、滑らかで、上質な振る舞いをする。それも、電動モーターのサポートなしにだ。燃焼などすべての制御が高度に行われているとわかる一例といえる。

 もちろん、直6特有のスムーズな回転感はハイレベルにある。そして静粛性も高い。ガソリン6気筒との区別がはっきりわかる点は、クルマの外に出て、エンジンルーム付近に立ったときだけ、といってもいいすぎではない。室内にいると、ディーゼルであることにまったく気づかない。静粛性は高い。