なんでも「必要な支出だ」と言うことは簡単です。しかし、それではお金が貯まらず、将来必要な資金を作ることもできません。多くの人は日々、お金の使い方を見直しながら、少しでも無駄をなくしてお金を貯めているのです。

定年まで20年あっても
老後資金の準備には短い

 Mさんは37歳。定年までまだ20年以上ありますが、老後資金の観点から考えると、準備期間はわずか20年しかないともいえます。今のように貯蓄がほぼない状況で散財ばかりしていたら、5年、10年たったときに思い直しても、挽回するには非常に大変な努力が必要になるからです。

 浪費も投資もある程度は必要で、全てを否定しているわけではありません、しかし、上手に暮らしていくためには、全体のバランスを取ることが必要なのです。

 そのためには、まずは貯蓄の割合を決めて確保した上で、その他の支出項目の割合を決定。各項目の中で優先すべき支出を見極め、再びその割合を決めるという作業を行う必要があります。そして、各支出をその範囲内に収める努力をすることが重要だといえます。

 こうした作業を行う上では、冒頭で申し上げたとおり金額ベースではなく、価値や意味合いで支出を判断する必要があるというわけです。

 とはいえ、習慣を変えるのは容易ではありませんし、時間もかかります。そういう意味で、40歳を前に気づけたMさんはまだマシな方かも。少しでも早いに越したことはないのですから。

(家計再生コンサルタント 横山光昭)