「iPhone(アイフォーン)」の電池が切れかかっている。アップルを巨大企業に押し上げたこのデバイスを超える高みを目指し、ティム・クック最高経営責任者(CEO)は一連のサービスに賭けている。過去10年以上なかった大きな変化だ。クック氏が数年かけて進める戦略により、アップルは安全地帯から踏み出そうとしている。行き先は、かつて同社が失敗し、リスクと競争に満ちた分野だ。25日はその目標に向けて大きく前進することになる。この日発表するとみられる動画・ニュース配信サービスが年間数十億ドルの新たな収入を生み、iPhoneユーザーとの関係を深めると同社は期待している。ある意味、アップルの今の苦境は10年前にアプリ市場を立ち上げた時に自ら生み出したとも言える。当時のゴールはiPhoneをより強力にすることだった。