• ゴールドマン・サックス(GS)が初の上場投資信託(ETF)を立ち上げてETFに参入したのは4年前のことだ。同社は3月18日にスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のインベストメント・アドバイザリー・サービシズ部門(SPIAS)の買収を発表し、ETF事業を強化しつつある。SPIASはファイナンシャル・アドバイザーの間で急速に利用が広がりつつある、モデル・ポートフォリオ(ETFやミューチュアルファンドのパッケージ)を作成している。ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの運用資産残高は現在1兆5000億ドルで、これにSPIASが運用する330億ドルの資産が加わることになる。さらに買収によってSPIASのプロダクトラインとアドバイザーが販売体制に加わることになり、ゴールドマン・サックスが飛躍的成長を遂げる一助となる可能性がある。現在、業界全体でみると3600億ドルがモデル・ポートフォリオと連動している。同社でETF戦略責任者を務めるマイケル・クリニエリ氏は、向こう3年間でこの規模は倍増するだろうと述べる。