「ストーリー」をつくると
頑張らなくても記憶できる

「私は、53歳から数多くの資格をとってきました」――。

 そう言うと、「さぞかし、苦労なさって覚えたのでしょうね」と多くの人は労いの言葉をかけてくれます。それは皆さんの心づかいを感じて大変ありがたいのですが、同時に、大変申し訳なく思ってしまいます。

 なぜなら、私は頑張っていないからです。

「詰め込み型の記憶」ではなく、「自然記憶」を活用して勉強しただけなのです。

 それは、大学時代の反省によるものと言えるかもしれません。でも、じつは一流大学に入った人たちに聞いても、同じような答えが返ってきます。

 本当に頭のいい人に、ガリ勉タイプはいません。頭のいい人は、「自然記憶」をうまく活用しているからです。

 では、「自然記憶」を生かすには、どういう学び方をすればいいのでしょうか。

 その大事な要素の1つが、「ストーリーづくり」です。

 歴史が好きな人は、「何年ごろに、どこで、なにがあったのか」を、なにも見なくてもスラスラと話せます。これは、受験時代に「詰め込み型の暗記」をした結果ではありません。

 歴史のストーリーを、頭のなかに描いているからです。

 学校で日本史がちっともわからなかったのに、大河ドラマを見ると、すぐに内容が頭に入ってくるのは、ドラマを通して歴史のストーリーが理解できるからです。