これは予測し得ない事態であった。もっと皆ポンポンと唾を吐くものだと楽観視していたのである。母数が少なければ少ないほど事象が起こるタイミングには偏りが生まれる。観測対象が15人だから母数の少なさは否めないが、いやしかしそれにしたって。初回の観測7人では43%の事象だったではないか。

 しかしこの第2回目の観測も決して無駄ではなかった。この観測結果を受けてさらなる気づきを手にし、考察を先に進めていきたいと思う。

考察、そして推論へ
唾を吐きたくなるわけとは

 さすがに他人の小用の様子をなんとなくうかがうのは気が引けるし気がめいるので、ひとまず手元にあるデータをいったんまとめてみることとしよう。

 現在は「A駅(初回観測)のトイレ7人」「B駅(第2回観測)のトイレ15人」「筆者の知り合い20人」、計42人への調査が完了している。そのうち「唾を吐く癖がある」のが7人、17%の割合となっている。

 では次に、確率の差が最も大きかったA駅とB駅を比較してみると、それぞれ43%と0%であった。

 なお先ほどからパーセンテージを用いて比較しているが、今回の調査では信頼を置けるサンプル数に達していないので、あくまで目安としてご参照願いたい。

 このA駅とB駅の差はどこから生まれたのか。後出しジャンケンのようで恐縮だが、そういえば筆者もB駅では唾を吐きたい衝動にまったく駆られなかったのである。