3月22日のニューヨークダウは、前日比460ドル安の2万5502ドルと急落し、それを受けて翌週25日の日経平均株価も、前営業日比650円安の2万977円と大幅に下げた。この急落の裏には景気減速を警戒し、金融緩和を催促し始めた市場の姿がある。
3月20日のFOMC(米連邦公開市場委員会)後の、金利市場、株式市場の動きを見てみよう。
今回のFOMCでは、海外経済減速の波及などを理由に利上げを一時停止することと、9月に保有する国債などの資産の償還時の再投資額減額をやめ、バランスシートの縮小を停止することが決定された。
年初以来、FRB(米連邦準備制度理事会)がこうした景気に配慮した姿勢を見せるたびに、株価は上昇していた。しかし、その風向きは変わった。市場は株価急落が示すようにFRBの金融引き締め策一時停止を好感しなくなった。