関東では先週末から梅雨入り。これから約1ヵ月半、ジメジメとした天気が続くことになる。この時期から気になり出すのが混雑する電車内などでのニオイだが、小林製薬の調査によると、人のニオイと自分のニオイを気にするシチュエーションはそれぞれ微妙に違うという。調査結果を見てみよう。
調査は、「暑さ対策における意識調査2012」と題し、全国に暮らす20~40代の男女618人に実施。調査期間は2012年4月7日~8日。調査方法はインターネット。
シチュエーションに大きな差
自分と他人のニオイが気になる瞬間
まず、「夏場、ご自身の汗やムレのニオイ、ベタつきが気になったのはどんなときですか?」(複数回答)という質問に、最も多くの人が選んだのは、「朝、起きたときや寝ているとき」(56%)。次は「外から帰宅したとき」(54%)で、「人が集まる場所にでかけるとき」(44%)、「仕事中」(40%)、「電車・バスなどに乗るとき」(39%)など、周囲に人が多いシチュエーション3つは下位となった。
ところが、「夏場、他人の汗やムレのニオイ、ベタつきが気になったのはどんなときですか?」(複数回答)という質問に対して1位となったのは、前の質問で最下位だった「電車・バスなどに乗るとき」(42%)。確かに混雑する電車内では人のニオイを強烈に感じることがある。
ただし、ニオイに敏感な人の中には、人のニオイを気にするシチュエーションとして1位の「電車・バスなどに乗るとき」が半数以下の42%であることを「少ない」と感じる人もいるのではないだろうか。気にならない人が多ければ、それだけ自分のニオイに対策を講じる人も少ない可能性があるからだ。そんな人にとっては、次の調査結果はさらに悩ましいものかもしれない。
「夏場、汗やムレによるニオイやベタつきの対策をしていますか?」という質問に、「対策をしている」と答えたのは60%。この数を多いと感じるか少ないと感じるかは人によって違うだろうが、人混みでのニオイに敏感な人にとってはため息をつきたくなる数字だろう。
節電、汗対策に……
冷却グッズの人気も上昇中
また、これから暑さが厳しくなるなかで、節電対策として冷却グッズも昨年に引き続き需要がありそうだ。冷却グッズを6月に購入すると答えた人は全体の37%で、昨年6月に購入したという人の割合より16%増えている。
昨年購入した冷却グッズを複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「首まわりの冷却グッズ」(61%)。2位に入った「アイス枕」(40%)や、6位の「冷却寝具(マットなど)」(20%)は自宅用だが、これ以外の「冷却タオル」(31%)、「携帯用冷却パック」(27%)、「ボディーペーパー」(26%)は持ち歩きにも便利。節電の夏の熱中症対策として、そして汗対策の一環としても、ぜひカバンに忍ばせたい。
(プレスラボ 小川たまか)