【東京】4日午前5時50分ころ、保釈中のカルロス・ゴーン日産自動車前会長が滞在している東京のアパートでドアベルが鳴った。まだパジャマ姿だったゴーン被告はそれを耳にし、束の間の自由が終わろうとしていることを悟った。ゴーン被告の妻キャロルさんはこう明かす。  キャロルさんは、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、「夫がベッドから飛び起きてドアを開けると、おそらく20人くらいの検察の係官らが立っていた」と語る。  キャロルさんにとっては、今にも泣き出したくなるような朝の始まりだった。