ゴーン被告4度目の逮捕
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 【東京】4日午前5時50分ころ、保釈中のカルロス・ゴーン日産自動車前会長が滞在している東京のアパートでドアベルが鳴った。まだパジャマ姿だったゴーン被告はそれを耳にし、束の間の自由が終わろうとしていることを悟った。ゴーン被告の妻キャロルさんはこう明かす。

 キャロルさんは、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、「夫がベッドから飛び起きてドアを開けると、おそらく20人くらいの検察の係官らが立っていた」と語る。

 キャロルさんにとっては、今にも泣き出したくなるような朝の始まりだった。弁護士や通訳に電話することも許されず、女性係官の見張りなしではトイレにも行かせてもらえなかった。パスポートと携帯電話は没収された。

 それから数時間のうちに、夫は東京拘置所に戻された。保釈されてから1カ月後のことだ。

 世界を代表する企業幹部と経済大国日本の司法制度。その双方の評判が試されている今回の事件では、4度目となるゴーン被告の逮捕でその対立が深まった。

 検察はゴーン被告の会社資金流用疑惑を巡り、新たに4つ目の具体的な容疑を明らかにし、自分たちが描く「私利私欲のために自らの立場を乱用する強欲な企業幹部」というイメージをさらに強めた。