英政府は5日、欧州連合(EU)離脱期限を6月30日まで延長するようEU側に要請した。離脱協定案の議会通過にさらなる時間が必要だとしている。テリーザ・メイ首相はドナルド・トゥスクEU大統領に宛てた書簡で、議会で離脱協定案が可決されていないことにいら立ちを示した。英国が期限延期を求めるのは2度目。現時点では今月12日が離脱期限となっている。メイ首相は書簡で、法的拘束力のある離脱協定案には変更を加えないと表明。同協定案では離脱後のEU・英国市民の権利や英国がEUに支払う「清算金」などを定めている。一方でメイ首相は、離脱後の貿易関係について定めた「政治宣言」の修正を目指す考えを示した。政治宣言には法的拘束力がない。
英政府、EU離脱期限の再延長を要請 6月30日まで
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