しばらくの間、自分を中国の統治者だと想像してほしい。世界を動かす計画を手にしている。その野心を阻む最大の障害は、言うまでもなく理想の国アメリカだ。すべての人間は平等で、専制的な君主あるいは党首の不当な介入や指示を受けることなく大義を追求する自由を持つという、理念に基づき築かれた国だ。人類の歴史で最も人々を奮い立たせる理念だ。そうした理念を原動力とするこの国は、建国から1世紀そこそこで超大国へと登り詰めた。急増する課題にもかかわらず、軍事や経済における覇権国家としてだけではなく、理想像としても今なお揺るがぬ地位にある。この国を故郷と呼ぶほどの幸運に恵まれない何十億という人々にとって、希望とチャンスをもたらす光となっているのだ。
米国の根深い退廃、バイデン騒動で露呈
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