4.海外メーカーがM&Aの対象となり、
先方の代理店または日本法人を使うことになったケース
……当社の社員だった方は、中国出身の女性です。彼女は将来を嘱望される人財でした。
・納入したシステムにトラブルが発生したときは、寝袋を持って工場で寝泊まりし、徹夜で対応する
・支払いを渋る理不尽な顧客には、「独断で装置を引き上げる」と迫る一方、顧客の要望には的確に対応する
・中国メーカーへの誤送金が発覚したときには、「誤送金を認めても返金しない」と主張する相手に一歩も引かず、ルールに基づいた返金を迫り、実現する
など、彼女は目覚ましい活躍を見せました。
あるドイツメーカーの社長は、
「方さんがいる限り日本レーザーと取引する」
とまで約束してくださいました。
ところが、方に膵臓ガンが見つかり、余命2ヵ月の宣告を受けてしまいます。方は宣告どおり、2ヵ月間の闘病ののち、2016年、42歳の若さで亡くなりました。
すると、ドイツのメーカーから契約解除の通達が届きました。次のページにあるのが、本邦初公開、その「実物」です!