米小売り最大手ウォルマートは店舗で作業ロボットの導入を拡大し、在庫管理や床の清掃、荷下ろしの自動化を進めている。賃上げやインターネット販売の配送サービスなどに資金を振り向けるため、ロボット導入で労働コストを管理しようとしている。同社によると、商品在庫の切れた棚を見つけるロボットを年内に少なくとも300店舗で導入。昨年から数百店舗で試験導入していた自動の床清掃ロボットも1500店舗で利用する。輸送トラックから荷下ろしされた商品を自動で識別するロボットはこれまでの2倍超の1200店舗で導入する。ウォルマートは、ロボット1台を導入することで、人間1人の労働時間を1日当たり数時間削減できるため、少ない人数で業務を遂行できると説明。全米で約4600店舗を展開する同社にとっては大きなメリットになる。