受講終了日の翌日から1年以内に就職決定(一般雇用保険の被保険者)になれば、最大で112万円が支給されます(教育訓練経費の70%を支給、年間上限56万円)。

 Mさんは、最終的にはお父様の在宅介護を目標とされているようですが、介護福祉士の資格を取られた後は実践を積む、かつ給付金を受け取る観点から、ぜひ、介護施設などで働くことをおすすめします。最大112万円の給付が受けられたとすれば、貯蓄を取り崩す金額は478万円にまで減らすことができます(貯蓄の残額は2522万円)。

 実際、2年後に介護福祉士として働き始めた場合、月収は平均29万7450円です(平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要)。約30万円は高い方とも考えられるため、ここでは額面の収入が月25万円、年間300万円と仮定します。

 働きながらお父様の在宅介護ができればベストですが、既に介護施設に入られていることから、働きながらの在宅介護はおそらく現実的ではないでしょう。現在、お父様の年齢は85歳と記載があるため、専門学校2年、介護施設等に3年勤務した後の90歳から在宅介護を行うとします。

 介護施設に勤務している3年間は貯蓄の取り崩しはなく、むしろ貯蓄を行うことができるはずです。生活費が変わらないとすれば、(手取り金額から考えても)年間50万円前後は貯蓄可能ですから、3年間で150万円の貯蓄が増え、58歳時点では2672万円の貯蓄があることになります。

58歳以降、無収入になれば
81歳頃に貯蓄が底をつく可能性も

 58歳以降、お父様を在宅介護するにあたり、Mさんは仕事を退職することになるため、再び貯蓄を取り崩して生活することになります。介護費用は父の資産から賄えるとすれば、Mさんの生活費だけの取り崩しになります。