ドイツの価格比較サイト、イデアロ・インターネットは12日、米アルファベット傘下のグーグルを提訴した。検索エンジン市場での支配的な立場を乱用したとして、グーグルに罰金を科した2017年の欧州連合(EU)の判断を援用した。主要企業がこの判断に基づきグーグルを訴えるのは初めて。イデアロが勝利すれば、欧州のIT企業の間に同様の動きが広がる可能性もある。イデアロはメディア大手アクセル・シュプリンガーが過半数株を握る。12日にベルリンで、グーグルと、アルファベット欧州法人のグーグル・アイルランドを提訴した。イデアロは訴状で、グーグルは自前の価格比較サービス「グーグル・ショッピング」の宣伝を開始してから、検索エンジン上でイデアロのサイトを見つけにくくしたと主張している。