だからfreeeでも、3つの入り口を用意している。半年間くらいほぼ毎日会社に来て、実際に仕事で成果を出そうとする長期インターンと、1日、2日かけて社員と一緒にビジネス課題を解いていく短期インターン、そしてウェブなどから簡単に応募できる入り口の3つだ。いずれも自分がしたいときに、自分の都合のいいタイミングで応募ができる。

 長期インターンでは、仕事を通してお互いを深く知ることができることに加え、学生側にも本気で成長を期待していくので、本人にとっても成長機会になるのが最大のメリットだ。僕自身にとっても、学生時代の長期インターンを通して、社員同等の扱いで仕事を任せてもらい、成長と成果を期待され、期待に答えようと心を傾けて仕事に取り組んだことは、よい成長機会になった。

 短期インターンは、普通に面接するよりはその人のことがよりよくわかる。学生にとっては、「この会社にはこういう人がいて、こういう雰囲気なんだ」とわかるので、いわば「密度の濃い面接」という位置づけだ。

 数年前は、全員長期インターンを経て入社していたけれど、今はそうじゃない人も増えている。それは週に4、5回、半年以上もインターンができる人は限られているから。そういう意味でも、通年で新卒採用することが大事だし、もっと色々な形でお互いを知る機会があることが重要ではないだろうか。

尖ったメッセージに
尖ったメンバーはついてきてくれる

 今の新卒の価値観は、大きく2つに分かれているように僕には見える。

 1つは、「大手商社に就職するのがいい」「大企業なら終身雇用がまだまだ普通」など、脈々と引き継がれてきた価値観があまり変わっていないグループ。もう1つは、「既定のレールにはこだわらない」「乗りたくない」というように、時代の変化を受けてこれまでの価値観が劇的に変化しているグループだ。

 こうした価値観の違いは、どういう環境で過ごしてきたかに尽きる。大学によって、また大学の中でもどういうゼミや部活などのコミュニティに属するかによって、人の価値観はわりと大きく変わる。最近は後者のグループが少しずつ大きくなっている印象だが、2つのグループの価値観の差はどんどん広がっているように感じる。