次世代組織を引っ張る「気負わない」リーダーシップ
時代の変化によって、今や内向的なリーダーの活躍に注目が集まっている。「外向的でないとリーダーには向かない」というのは、古い考え方ではないか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

今や「外向的だからリーダーに向く。内向的だからリーダーには向かない」などという時代ではない。時代の変化によってむしろ、物静かな内向的なリーダーの活かし方や内向的な人たちを束ねるリーダーシップに注目が集まっている。これからの時代の「強い組織づくり」について考える連載企画。第2回は、次世代組織を引っ張る「リーダー論」について考えたい。(freee株式会社CEO 佐々木大輔)

リーダーシップも多様性の時代
内向的でも影響力を持つ人たち

 グーグルにいた、とある物静かなリーダーが、あるときチームメンバーにこう言った。

「私にこういうことを聞けば、こういう角度からこういうアドバイスを返します。だから、私のことはこういう風に使いなさい」

 そしてその人は、マネジャーである自身の取扱説明書をメンバーに配った。

「私はチームをこう使う」ではなく、「私をこう使え」。そうすることでメンバーの持てる力を最大化し、チームがベストのパフォーマンスを発揮できるから――。マネジメント手法としては独特なスタイルだが、ちゃんと結果も出してきた。これは、グーグルのあるエンジニアマネジャーの逸話である。

 これからの時代に、リーダーに最も求められるもの。僕はそれを「影響力」だと理解している。

 経営者であれマネジャーであれ、チームリーダーであれ、同じことである。目標を立て、目標に向かって皆をまとめ、熱狂やムーブメントをまず社内で生み出していく。そうした影響力を発揮できるのが、優れたリーダーの条件だ。影響力さえしっかり発揮できるのであれば、どんなタイプのリーダーでもかまわない。

 リーダーと言えば、いわゆる「俺についてこい」タイプの、声が大きくてぐいぐい引っ張っていく、昔ながらのリーダー像をイメージする人は、まだ多いかもしれない。確かにこれまで世間では、どちらかと言えば「外向的に育たないと出世できない、影響力も小さい」と考えられてきたかもしれない。