すでにシェア争いがかなり激化している「熱々の」ネット出前注文サービス市場に、米ライドシェア大手ウーバーテクノロジーズの上場計画がさらに火をつけようとしている。ウーバーは先週当局に提出した新規株式公開(IPO)目論見書で、料理宅配部門である「ウーバーイーツ」が当面、巨額投資を進める重点分野だと明確にした。これにはそれなりの理由がある。レイモンド・ジェームズによると、米国のテークアウト(持ち帰り)市場規模は今年、2690億ドル(約30兆1200億円)に達するとみられており、ネット注文の普及率は2028年までに昨年の7%弱から30%に上昇する見通しだ。この巨大な商機に引き寄せられ、複数の主要企業が出前市場に参入。その多くは成長スピードを優先し、現金燃焼もいとわない構えだ。ベンチャーの出資を受けるドアダッシュは今年に入り、4億ドルを調達。市場シェア拡大に向けて、資金を投じるのはほぼ確実だ。これまでに行った投資は実を結んでいる。調査会社エディソン・トレンズによる最新の分析では、ドアダッシュは2月、米国の市場シェア(金額ベース)でこれまで首位だったグラブハブを抜き、その後もシェアを拡大し続けている。
ウーバー上場で激化必至、料理宅配の熾烈な戦い
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