ニンテンドースイッチPhoto:Reuters

 任天堂は中国のインターネットサービス大手テンセントホールディングスとの提携を通じて、同国で家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を発売する計画だ。これまでスイッチに閉ざされてきた市場の扉が開く可能性が出てきた。

 広東省のゲーム業界監督当局は18日、スイッチ向けのゲーム「Newスーパーマリオブラザーズ Uデラックス」について、テンセントによる販売申請を仮承認したことを明らかにした。今月24日までの意見公募期間が終わった後に正式に承認する見通しだ。

 テンセントが広東省に申請したのは本社を構える地元で、その判断が中国全土に適用されるためだ。上海の大邦法律事務所のパートナーを務める遊雲庭氏は、スイッチ向けのゲームを販売するには中国の中央政府当局の認可も得る必要があると指摘した。

 テンセントの広報担当者はコメントを避けた。任天堂の広報担当者は、中国当局への申請手続きについてテンセントと協力していることを確認した。ただ製品の発売日など具体的計画の公表は避けた。

 テンセントがオンラインゲーム「アリーナ・オブ・ヴァラー」をスイッチに提供したことを受けて、スイッチの販売で両社が提携すると、以前から予想されていた。任天堂の古川俊太郎社長は、中国ビデオゲーム機市場への進出が遅れていることについて聞かれ、良い提携先が見つかれば先に進むことができると語っていた。

(The Wall Street Journal/Takashi Mochizuki in Tokyo and Shan Li in Beijing)