2000年の大型連休さなかの5月3日、九州自動車道の太宰府インターチェンジ付近でバスジャック事件が発生し、女性が殺害された。日本でバスジャックの人質が殺害された初めてのケースだった。

 一般的には「西鉄バスジャック事件」と呼ばれているが、事件マニアには「ネオむぎ茶事件」の方がしっくりくるだろうか。

 佐賀発福岡行きの西鉄バスを、牛刀を持った17歳の少年が「お前たちの行き先は(福岡市中央区)天神じゃない。地獄だ」と言いながら乗っ取った。バスからは外部に通報する手段がなく、少年は乗客3人を刺し女性1人を殺害、2人に重軽傷を負わせた。少年の逮捕では警察の特殊部隊(SAT)が突入したシーンもご記憶と思う。

 動機は中学時代のいじめがあったとされているが、精神的に不安定だったとも指摘されている。佐賀家裁は少年を医療少年院送致とした。前述の酒鬼薔薇事件の犯人とは同じ学年であり、直前には愛知県豊川市で17歳の少年が面識のない女性を殺害する事件もあって「キレる17歳」といわれた。

女性の凶悪事件も

 未成年の凶悪事件を列挙すると男性ばかりのように見えるが、女性による事件もあった。

「名古屋大学女子学生殺人事件」は、不可解な点が多いことでも注目された。

 14年12月7日、当時19歳だった名古屋大1年の女子学生は知人の女性(当時77)を自宅アパートに誘い、事前に準備していた斧(おの)で何度も殴り、その後、マフラーで絞殺した。

 ほかにも高校と中学の同級生にタリウムを飲ませたり、仙台市の実家近くの住宅に放火したりしたとして殺人未遂や放火などの罪で1・2審は無期懲役の判決を受け、弁護側が上告し最高裁で審理されている。