利用方法はだいたいどこも同じで、受付で代金と引き換えにロッカーキーを受け取り、ウエアに着替えたらそのまま荷物をロッカーに預けて走り出せる。走った後は、シャワールームに備え付けのシャンプーやボディーソープで汗を流してさっぱり。カフェで飲み物や軽食を提供している施設もある。

 タオルのほか、ウエアやシューズの貸し出しをしている施設もあるので、手ぶらで立ち寄って走ることも可能だ。地方のランナーが東京出張のついでに「聖地」を走ってみたいと思い立ち、ビジネスホテルからふらりと寄って利用したという話も聞く。

 皇居ランナーで職場にシャワーなどがなければ、ランステのお世話になっている方が多いと思う。このランステの存在が、実はマラソンブームを支える大きな役割を果たしたといえるかもしれない。

 仕事の後で電車に揺られて帰宅し、そこからウエアに着替えて走るのは億劫(おっくう)だが、職場からランステに寄ってジョギングし、心地よい汗をかいた後でビールを一杯飲んで、さっぱりした気分で帰宅…。

 すでにシャワーを浴びているので、帰宅後は夕食を取ってあとはぐっすりと眠るだけ。週に1~2回利用したとしても、飲みに行く回数を月に1~2回減らせば済むので、財布がそれほど痛むこともない。

「健康のため」というならば、1ヵ月に1万円前後の会費が必要となるスポーツジムに通うより、はるかに安上がりといえる。

銭湯で荷物「一時預かり」

 一方、大阪ではここ2~3年、皇居と同様にランナーが多い大阪城周辺に「応援します!銭湯ランナー」のポスターや幟(のぼり)を目にすることが増えた。いわゆる「ランナーズ銭湯」だ。

 ランナーズ銭湯では、入浴前に荷物を預かってくれる。元々は皇居周辺の銭湯が始めたとされ、現在も千代田区などで5軒前後がサービスを提供している。

 説明が前後したが、皇居にランナーが多いのは1周約5キロを信号で足止めされず、ストレスなく走れるからだ。