世界最高級のハンドバッグを手掛ける仏エルメス・インターナショナルは、欧州で最も値の張る消費関連株でもある。それだけの資金を投じる価値があるかどうかは、次の景気低迷局面でしか明らかにならないだろう。高級品ブームは当面は続きそうだ。伊ブランド、グッチを傘下に持つ仏ケリングが先週公表した1-3月期(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比18%伸びた。仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンも1-3月期が11%増収となるなど、今年好調な滑り出しとなっている。両社のオーナーは極めて気前のよい気分となり、ノートルダム大聖堂の復興に向けて合計3億ユーロ(約380億円)を寄付した。これにはLVMHからの1億ユーロも含まれる。
エルメス「安全神話」、次の試練で問われる真価
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