鈴木美加子
鈴木美加子:グローバル・キャリア・カウンセラー

 また構造的に、外資は日本企業に比べて、売上高に対する人件費率が低く、1人がカバーする仕事の範囲が大きいことが多いので、その分に対する割増とも考えられます(たとえば総務の部署を置かなければ、一人ひとりの庶務的仕事が増えます)。こういった理由で、日本企業勤務でまったく同じ職種・レベル・仕事内容の方より、年収は高くなるのです。

 外資系では、年齢・性別に関係なく、求められるレベルの経験・スキルがあれば昇進できます。役職の低い社員が、2年連続で昇進することも可能です。また、いわゆる「昇進試験」のようなものはありません。外資系における昇進では、競争が激しいため、実力がない人は最終的に淘汰されます。

 また、昇進時の評価で「一生懸命がんばった」「長時間残業にも耐えた」というプロセスにおける努力は考慮されず、あくまで最終的な結果(成果物)を見て評価されます。

 さらに、異動のしやすさにおいても、外資系と日本企業で大きく違います。日本企業では、異動を願い出ても通らないことがとても多く、直属の上司に異動願いを伝えたとしても、そこで情報が止まってしまい、何の変化も起こらないということがザラにあると聞きます。

 一方、外資系では基本的に、同じポジションに2年いると「異動をリクエストする権利」が発生することが多いです。そして、人事部に異動を申し出るとき、上司の承認はなく、上司が部下の異動を邪魔できないシステムになっているのです。

 仮に異動が決まらなければ、今までと同様に仕事をすればいいように、また決まったら快く送り出してもらえるように、異動前後の2つの部署の責任者同士で話し合いがあります。日本企業と外資系企業の大きな違いは、この昇進・キャリア形成の方法にあらわれています。

外資系企業で活躍できる人の「共通点」とは!

 では、外資系企業は、どのような特性のある人材を求めているのでしょうか。私が見てきた「活躍している人」の共通点についてお話します。