ホワイトハウスは7日、元法律顧問のドン・マクガーン氏に対して、ロシア疑惑捜査を巡る書類の提出を求める議会の召喚状に応じることを拒否するよう指示した。米議会による監視の取り組みを巡り、政権と議会の対立が激化している。マクガーン氏の弁護士は、米下院司法委員会のジェロルド・ナドラー委員長(民主、ニューヨーク州) 宛ての書簡で、「米政府の重大な機密保持の利害や大統領特権に関わることを示唆している」ため、ホワイトハウスから同委員会が要求していた文書を提出しないよう指示されたと説明した。マクガーン氏は30時間余りにわたってロバート・モラー特別検察官率いるチームの聴取に応じ、ロシアの選挙干渉およびドナルド・トランプ大統領の司法妨害疑惑に関する報告書で、鍵を握る人物として描かれている。報告書では、トランプ氏がマクガーン氏に対し、モラー氏の解任を指示し、その後メディアでモラー氏解任を巡る2人のやり取りが伝えられると、トランプ氏は報道を否定するようマクガーン氏に依頼したと記されている。