ドナルド・トランプ米大統領は、下院民主党がロバート・モラー特別検察官の報告書の全面開示を求めていることについて、それを防ぐ大統領特権があると主張した。同報告書を巡る争いは一層激しさを増している。下院司法委員会は先に報告書の全文および証拠の開示を求める召喚状を出したが、ウィリアム・バー司法長官が応じなかったため、司法委はバー長官を議会侮辱罪に問うべきかを採決する方針を示していた。ホワイトハウスは、司法委はトランプ氏を政治的に傷つけることのみを目的としていると非難し、ジェロルド・ナドラー委員長の振る舞いを「違法で見境がない」と断じた。そのうえで、報告書に対する大統領特権を発動する考えを示唆した。ホワイトハウスのサラ・サンダース大統領報道官は声明で「大統領はナドラー委員長の目に余る職権乱用に直面しており、大統領特権という防御策を講じる以外に選択肢がない」と述べた。
トランプ氏、大統領特権を主張 モラー報告書開示要求巡り
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