ソフトバンクグループ傘下のハイテク投資ファンド「ビジョン・ファンド」は、今週予定されている米ライドシェア最大手ウーバー・テクノロジーズの大型新規株式公開(IPO)で大きな果実を手に入れる見通しだ。ウーバー投資の含み益は、約1年4カ月でおよそ30億ドル(約3300億円)に達する。ウーバー株は10日に取引が開始される予定で、同社は上場時の時価総額が約800億〜900億ドルに上ると想定している。ソフトバンクがウーバー株式の約15%を77億ドルで取得した2018年初頭、ウーバーは相次ぐ危機に見舞われており、評価額は480億ドル程度だった。ソフトバンクは、2016年にウーバー株を取得した他の投資家と比べ、約25%低い価格でウーバー株を取得できた計算だ。