金融危機直後の数年間は米経済にとって最悪の時期だったかもしれないが、新興企業投資にとっては最高の時期だった。大不況さなかの10年前に創業した配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズは10日に上場する予定で、上場時の時価総額は820億ドル(約9兆円)に上るもよう。米国が恐慌寸前だった時期に設立された「ユニコーン」(評価額が10億ドルを超える新興企業)の1つだ。この時期に誕生したユニコーンは恐らくITブーム期以降で最も大きな実りをもたらしている。