『週刊ダイヤモンド』5月18日号の第1特集は「GAFAでわかる決算書入門」です。電気自動車界の風雲児であるテスラ。カリスマ創業者のイーロン・マスク氏の発言が度々問題となっていますが、既存の自動車企業を凌駕し続ける鍵は“資金繰り”にありました。(本記事は特集からの抜粋です)
2017年、ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターといった名門を差し置いて、全米の自動車企業で時価総額1位に君臨した会社がある。電気自動車(EV)を専門とする新興企業のテスラだ。
18年の販売台数は25万台程度と、「1000万台クラブ」であったGMの足元にも及ばない規模でありながら、自動車業界の電動化シフトの潮流に乗り急成長。高級セダン「モデルS」に加えて、3万5000ドルから購入できる量販車「モデル3」を投入しシェア拡大を狙うなど、過渡期にあるEV市場で存在感を示し続けている。
そんなテスラのさらなる成長の鍵は“資金繰り”だ。