中国企業による最新の新規株式公開(IPO)には、多くの「泡」がありそうだ。中国コーヒーチェーンでスターバックスに次ぐ第2位のラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)。同社は米ナスダック市場へのIPOと、同時に行う穀物メジャーの仏ルイ・ドレフュスを引受先とする第三者割り当てで最大5億6000万ドル(約610億円)の調達を目指している。上場時の時価総額は最大で40億ドルに上るとみられている。ラッキンコーヒーについては、かなり過大評価されているところがある。中国のコーヒー消費は他国と比べて少なく、成長に向けた滑走路は長い。ラッキンはまた、コーヒーチェーンというよりは、ハイテク新興企業として位置づけられている。顧客はアプリ経由でキャッシュレスで注文し、デスクにコーヒーを届けてもらうことでができ、「30分以内のお届け」が保証されている。