2018年の米国の出生数は前年比2%減の約379万人と、32年ぶりの少なさとなった。米国立衛生統計センター(NCHS)が発表した暫定データで明らかになった。出生数が減るのは4年連続となる。  15〜44歳の女性1000人あたりの出生数(総出生率)は59.0まで減り、連邦政府が記録を取り始めてから最低となった。  金融危機直前の2007年にピークを迎えた米国の出生数は、過去11年のうち10年で減少したことになる。多くの人口統計学者は景気回復に伴って出生数も回復すると考えていたが、その傾向はまだ見えていない。