世田谷区は割れ窓理論の徹底で
犯罪件数を激減させた安全エリア

 都内にも割れ窓理論の実施で、2年の間に街頭犯罪の件数を激減させた街がある。

「世田谷区は物価も高く、“高級住宅街”という印象が強いせいか、オヤジ狩りが頻発していました。しかし、防犯パトロールや、犬を連れたパトロールを始めたお陰で、街頭犯罪を減らすことに成功したんです」

 いわゆる「高級住宅街」と呼ばれるような場所は、侵入盗や、金持ち目当てのひったくり、暴行などが多いが、街自体の防犯意識が高いために、軽微な犯罪に巻き込まれるリスクは低い。「そのため、高級住宅街の周辺で物件を見つけるのがおすすめです」と、京師氏は言う。

「高物価な地域でも、築年数が古かったり、駅から遠い場所だったり、単身者限定の物件などは、場所の割に格安で借りることができます。さらに、交番や消防署など、24時間誰かがいる公的機関の近くならそれだけで抑止力になる。先ほども言いましたが、街の安全性は、そこに集まる人と、周辺の施設で決まる部分が大きいので、なるべく防犯意識が高く、安全な地域で物件を探すといいでしょう」

 引っ越しシーズンの3月と9月を避ければ、家賃は通常時から1万~2万円ほども安くなる場合がある。さらにタイミング次第では、数十万円するタワーマンションでも最大4万円ほど割り引かれることもあるそうだ。なるべく物件探しの時間は多めにとることが、安全な場所に住めるポイントと言える。

「安全性と利便性は反比例します。ですから、自分のライフスタイルの中で、どこまでの安全性を求めるのか、どんな便利さは外せないのか、折り合いをつけられる場所を探してみてください」

 最後に京師さんは、「トイレを貸していないコンビニ、防犯グッズの品ぞろえが良すぎるホームセンターがある地域は、犯罪が多発しているエリアなので、内見などの際にはあわせてチェックしてみてください」とアドバイスをくれた。ぜひ部屋探しの参考にしてほしい。