「新年の抱負」を浅くする言葉・ワースト1とは?
戦略コンサルやシリコンバレーの経営者、MBAホルダーには、共通点があった。「伝える内容を1つに絞り、1メッセージで伝えて、人を動かす」ということ。プレゼン・会議・資料作成・面接・フィードバックなど幅広い場面で成果を上げるノウハウをまとめた書籍『1メッセージ 究極にシンプルな伝え方』から一部抜粋して紹介する。
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「新年の抱負」を“浅くする言葉”がある
新年を迎えて、心機一転で「新年の抱負」を考える人は多いだろう。そして、新年の抱負は言葉にしてこそ、自己認識ができるので意味が出てくる。
しかし、そのせっかくの新年の抱負を“浅くする言葉”がある。
「新年の抱負」で「反証可能性のない言葉」を使うと意味がなくなる
せっかくの新年の抱負を“浅くする言葉”とは「反証可能性のない言葉」だ。「反証可能性のない言葉」を使うと、抱負の意味がなくなってしまうのだ。
反証可能性とは、後々の結果によって客観的に正否や成否を明らかにできることだ。「反証可能性のない言葉」を使った抱負とは、たとえば次のようなものだ。
「成長する1年にする」
「自分らしさを大切にする」
「今年は前向きに頑張る」
これらは、それっぽい抱負だ。なんとなく言っていても心地よい。しかし、これらの抱負は、1年経った年末になったときに、成功したか失敗したかの正否や成否を客観的に確認しようがない。客観的に確認しようがない以上は、たとえば「成長する1年にする」が成功したか失敗したかは、年末になったときの本人の気分でどうとでも言えてしまう。
抱負とは目標の一種だ。成功したか失敗したかを確認しようがなく、自分の気分で後からどうとでも言えてしまう目標の達成に頑張れるだろうか。それを掲げたところで、それに向けて頑張れない抱負など、言葉にして掲げる意味はないのだ。
「反証可能性のない言葉」を使うのは、失敗を怖がっているから
せっかくの新年の抱負で意味のない「反証可能性のない言葉」を使ってしまうのは、失敗を怖がっているからだ。
「反証可能性のある言葉」を使って抱負を掲げると、年末にはその正否や成否が客観的に確認できるため、失敗に終わる可能性もある。一方で、「反証可能性のない言葉」を使って抱負を掲げると、正否や成否は客観的に確認できないため、失敗することはない。このため、「反証可能性のない言葉」は失敗を怖がる人が逃げ込む安全地帯になっているのだ。
しかし、そうして失敗はないが意味もない「反証可能性のない言葉」を使って抱負を掲げていると、せっかくの心機一転のチャンスを新年早々に失ってしまうのだ。
せっかくの新年の抱負は「反証可能性のある言葉」を使おう
新年の抱負は、自分を変えられる1年の最初のチャンスだ。この機会を最大限に活かすために、せっかくの新年の抱負は「反証可能性のある言葉」を使おう。失敗もあり得るが成功もあり得るものだからこそ、1年間かけて努力できる。そして、1年後にはその正否や成否にかかわらず、きっと成長した自分を感じられるはずだ。
たかが言葉、されど言葉。残りの人生で新年の抱負を言葉にできる回数は無限ではなく、限られている。そんな貴重なせっかくの新年の抱負だからこそ、言葉に拘ってみる価値があるのだ。
(本原稿は『1メッセージ 究極にシンプルな伝え方』を一部抜粋・加筆したものです)









