2019年は欧米投資家が本格的に中国株を買い始める年になるはずだった。だが結局、多くの投資家が売りに転じる年になりつつある。外国人投資家は、中国本土と香港の株式市場をつなぐ「ストックコネクト」を通じて上海と深セン市場に上場された株式を手放しつつある。5月14日までの20回の取引セッションで520億元(約8280億円)相当の中国A株が売却され、売越額は断トツで過去最高となった。あるレベルで見れば、これは意外ではない。米中貿易交渉が暗転し、中国政府が打ち出した経済刺激策の効果が薄れつつある中、中国本土上場株はここ1カ月で11%前後下落した。外国人投資家の動きは大抵、中国本土上場株の最近のパフォーマンスと密接に連動している。
中国株、外国人投資家の売りが加速
本土上場株の売越額が過去最高に
有料会員限定
あなたにおすすめ