ベラ・マッキーさんは、来場者に写真を撮影・共有させようとする美術館やアトラクションが増えている現状を記した「ガーディアン」紙の記事の中で、「以前は『写真撮影禁止』だったところが、いまでは『どうぞ写真をお撮りください!』に変わり、しかも、ご丁寧にハッシュタグまで用意している例がますます増えている」と指摘しています。

 セピア色のフィルターをかけた夕暮れや、山々の写真のコラージュとしてスタートしたインスタグラムは、長い間、自然の素晴らしさを捉えた写真を記録する場所でした。

インスタ写真4

 しかし現在では、インスタグラムユーザーの注意を惹こうとする競争が激化し、インフルエンサーたちは撮影する写真について、ますます頭を使うようになっているのが現状です。

 お花畑の風景に色鮮やかなフィルターをかけただけの写真は、もう時代遅れなのです。お花畑の真ん中に寝転んで、自分の体も地面から生えているように見える写真がカッコいい写真として人気を集めている時代ですから…。 

 自らの姿を写真の中に入れ込むという行為は、インスタグラムを駆使したセルフプロモーションの最たるもの。「実生活で、どう生き抜いていくべきなのか?」などと考えることもなくなり、ただただ「インターネットを通したら、それはどう見えるのか?」ばかりを考えるようになるわけです。

 そしてやがて、どんな対価を支払ってでも「自分のブランドを高めたい…」という、お寒い自己顕示欲の増幅に拍車がかかります。するといつのまにか、お金では買えない大自然に美しく咲いた花を踏みにじるような行動を、平気でとるようになるのです。皆さんは、大丈夫ですか?

From Esquire UK
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。

「いいね!」思考によって、人生を無駄にしかねないインスタグラムユーザー